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2010年08月09日
愛しか無い男

「んん〜」
「んん〜」
「んん〜ん、重い、すげー重い」
「何か乗ってるのかな?」
「寝ているオレに何か乗っているのかな?」
「それにしてもすげー重いわん」
「体も動かないんだけど」
「これってあれかな?」
「金縛りかな?」
「霊的な何か的なものがオレ的な物体に乗っている的な状態?」
「目を開けようにも勇気が出ない」
「勇気が欲しい」
「たしかアンパンマンなら勇気を持っていたね」
「ダメだ。愛と勇気だけが友達のアイツから勇気を取ったら愛しか残らない」
「ちょっと待て。愛しか無いってちょっとかっこいいかも」
「“オレには愛しかないから”的な」
「言いたいそれ超言いたい」
「死んだあとも皆口をそろえて言うんだ」
「あの人は愛しか無かったねって」
「それにしてもすげー重いわん」
「もし目を開けたら目の前におばあさんがいたらどうしよう」
「怖いわん。違う意味でドキがムネムネするわん」
「違う方向で考えてみよう」
「夢、そうオレはいま夢を見てる」
「アイワズドリーミン」
「ワズじゃねーし」
「英語全然わかんねーし」
「ちょっと待て。この乗っかっているのがオネーチャンだったらどうする?」
「アタシ、ずっとあなたのファンだったの。たくさんの人の中であなただけ
キラキラ輝いて見えるの。どこにいたってあなたを見つけられる。
カリントウの中に猫のフンを紛れ込ませても簡単に見つけられるみたいにね。
いつもあなたを見ていたの。気づかなかったでしょ?鈍いんだからもう。
ただ見ているだけじゃ気持ちを押さえられなくって、タンスの上の段を
閉めたら下の段が開いちゃったみたいな感じで全然気持ちを押さえられなくて
思い切って夜ばいする事にしたのよ。小さな勇気を振り絞ってあなたに逢いに
来たらなんだか疲れちゃって、いつの間にか寝ていたの。テヘへへ」
「なんて感じだったらどうしよう?何て言えばいいんだろう?」
「そんなワケねーし」
「それじゃストーカーだし」
「でもなー、贅沢言ってらんない。この際ストーカーでもいいかも」
「昔ちょっと遊んだ子が家の近くに車停めててマジでびびった事あるんよ」
「シカトこいてたらドアをノックする音がしてさー」
「ってそんな話はどうでもいいよな」
「ねぇ、なんて言えばいいと思う?」
「ねぇ」
「ねぇ、アンパンマン?」
「いねーし、アンパンマンいねーし」
「ありがとう。でもオレ、オレは愛しかない男だけど、それでもいいのかい?」
「こんな感じでどう?決まった?オチた?ねぇってばあ」
Posted by ドキがムネムネ at 23:13│Comments(0)
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